
「派遣社員でも、職場で素敵な出会いってあるのかな?」
派遣社員として働いていると、「どうせ期間限定だし」「正社員の人から見たら外の人だし」と、職場恋愛を最初からあきらめてしまいがちです。一方で、派遣先の人と付き合って結婚した先輩の話を聞くと、少し期待もしてしまいますよね。
この記事では、派遣社員の職場恋愛や合コンが実際にどれくらいあるのかを調査データと元派遣営業の本音から紹介します。あわせて、派遣社員だからこそ距離が縮まりやすい理由、職場恋愛で気をつけたいこと、誘いを断りにくいときの対応とセクハラとの境界も解説します。



派遣社員でも職場恋愛や合コンの機会はある
派遣社員の職場恋愛は、正社員同士の社内恋愛と同じように起きています。派遣先の社員と飲みに行く、同じ部署の人に誘われて合コンに参加するなど、派遣先での人間関係から恋愛に発展するケースはよくあります。
派遣社員の半数以上に社内恋愛の経験
派遣求人サイト「はたらこねっと」を運営するディップ株式会社が2014年に公表したユーザーアンケートでは、派遣社員の55%が「派遣先で社内恋愛の経験がある」と回答しました。社内恋愛を経験した人のうち17%は、相手と結婚までしています。
交際相手は「派遣先の同僚」が37%、「派遣先の上司」が16%でした。派遣社員の職場恋愛の相手は、派遣社員同士に限らず、派遣先の社員であることが多いと分かります。
なお、調査は249人を対象にした2014年のもので、最新の状況をそのまま表す数字ではありません。派遣社員の職場恋愛が「特別なことではない」と知る目安として参考にしてください。
出典元:はたらこねっとユーザーアンケート -社内恋愛編-(ディップ株式会社・2014年2月)
仕事中のやりとりと飲み会がきっかけ
同じアンケートで派遣社員に距離が縮まったきっかけを聞くと、「仕事中のやりとり」が42%、「仕事帰りの飲み会」が31%でした。派遣社員の職場恋愛は、特別な出会いの場よりも日々の仕事の延長で始まることが多いといえます。
派遣求人の「20代中心の職場」「女性の多い職場」「男女比」といった記載も、女性が働きやすさを考えて職場を選ぶときの大事な判断材料です。派遣会社も、どんな人が働いているかを求人の売りとして載せています。同年代の多い職場では、ランチや飲み会を通じて交友関係が広がりやすくなります。
派遣社員の期間限定の働き方は職場恋愛の追い風
派遣社員は契約期間が決まっていて、数年ごとに職場が変わることもある働き方です。派遣社員の立場の「期間限定」という特徴は、職場恋愛ではむしろ距離を縮めるきっかけになることがあります。
契約期間の区切りで縮まる距離
とある男性営業マンに聞いた本音では、「期間の決まった派遣社員の人の方が仲良くなりやすい」そうです。派遣社員はいつか職場を離れるかもしれないため、男性側は「今のうちに声をかけよう」と距離を一気に縮めようとするのだとか。また、社内の人間関係に響きにくい分、声をかけるハードルが下がるとも話していました。
女性からすると少し身勝手に聞こえますが、裏を返せば、派遣社員は職場で気にかけてもらいやすい存在です。いつも同じメンバーが働いている職場に転校生が来たときのような新鮮さがある、と考えると分かりやすいでしょう。
派遣社員も、派遣先で気持ちよく働き続けたいと考えて、職場の人と良い関係を築こうとします。話しかけやすい雰囲気や感じのよい受け答えは、仕事を円滑にするだけでなく、自然と人との距離を縮めます。男性が声をかけやすい環境を、女性の側からも作っているのかもしれません。
職場が変わるたびに交友関係が広がる
正社員の事務職は、一度入社すると異動が少なく、ずっと同じ職場で働くことが多い仕事です。自分から合コンや街コンに出かけない限り、異性との交友関係は広がりにくくなります。
派遣社員の場合は、契約の終了や更新のタイミングで職場が変わることがあります。新しい職場に移るたびに、自分から特に行動しなくても知り合いが増えていくのは、派遣という働き方ならではの良さです。

出会いを期待して派遣を選ぶ働き方については、次の記事で本音も交えて紹介しています。
派遣社員の職場恋愛で気をつけたいこと
派遣社員の職場恋愛は楽しいことばかりではなく、周りの目や契約期間との兼ね合いで悩む場面もあります。派遣社員として働き続けながら恋愛も大切にするために、押さえておきたい点を3つ紹介します。
就業中は仕事を優先する
派遣社員の評価は、派遣先での仕事ぶりで決まります。就業中に交際相手と私語が多くなる、社内チャットで私的なやりとりをするなどの振る舞いは、周りの社員から見るとすぐに分かります。
交際が順調なときほど、職場では同僚として接するくらいの距離感がちょうどよいでしょう。仕事をきちんとこなしていれば、交際が周りに知られても評価が下がることはまずありません。
派遣先と派遣会社のルールを確認する
派遣社員は、派遣会社の就業規則と、派遣先の職場のルールの両方に従って働きます。職場恋愛で問題になりやすいのは、恋愛そのものよりも、社外秘の情報の扱いやSNSへの投稿、職場の備品の私的利用などに関するルールです。ルールの中身は会社ごとに違うため、就業前に渡される資料や派遣先の説明で確認しておきましょう。
交際相手が同じ部署の上司の場合は、周りから「えこひいき」と受け取られないよう、仕事の割り振りや評価に関わる話には距離を置くようにしましょう。
別れた後も派遣の契約期間は続く
交際がうまくいかなかったときも、派遣社員の契約期間は変わりません。気まずさがあっても、契約期間中は同じ職場で働き続けるのが基本です。
どうしても働きづらくなったときは、派遣会社の営業担当に相談してください。契約期間の途中で辞めるのではなく、次の更新のタイミングで契約を終える、別の職場を紹介してもらうなど、派遣社員には職場を変えやすいという強みがあります。
派遣社員が職場恋愛の誘いを断りにくいときとセクハラの境界
派遣社員の職場恋愛は、お互いの気持ちがあってこそ成り立ちます。派遣先の社員からの誘いに気が進まないときは、無理に応じる必要はありません。
気が進まない誘いの断り方
派遣先の社員からの食事や飲みの誘いは、「その日は予定があって」「平日は家のことがあるので」と、予定や事情を理由にやんわり断るのが角の立たない方法です。一度断っても誘いが続くなら、「職場の方とはお仕事の関係でいたいので」とはっきり伝えましょう。
派遣先の飲み会やBBQを角を立てずに断るコツは「派遣社員の角が立たない飲み会やBBQの断り方」をご覧ください。
セクハラにあたる言動
断っているのにしつこく誘われる、性的な冗談や体に触れる行為がある、誘いを断ったら仕事で不利に扱われた。いずれも職場のセクシュアルハラスメント(セクハラ)にあたる可能性があります。
派遣社員へのセクハラを防ぐ責任は、派遣会社だけでなく派遣先にもあります。男女雇用機会均等法第11条は、事業主に対してセクハラを防ぐための相談体制の整備などの措置を義務づけており、労働者派遣法第47条の2によって、派遣先も派遣社員に対して同じ措置を講じなければなりません。
派遣社員がセクハラを相談できる窓口
派遣社員がセクハラを受けたときは、まず派遣会社の営業担当に相談しましょう。派遣会社は派遣先に事実確認や改善を求めることができます。派遣先に相談窓口があれば、派遣先の窓口に直接相談するのも選択肢のひとつです。
派遣会社や派遣先に相談しても改善されないときは、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)に相談できます。相談は無料で、電話でも受け付けています。

派遣社員と正社員の職場恋愛や合コンまとめ
派遣社員の職場恋愛は、決して珍しいものではありません。調査では派遣社員の半数以上が社内恋愛を経験し、なかには結婚に至った人もいます。仕事中のやりとりや飲み会など、毎日の仕事の延長に出会いのきっかけがあります。
契約期間が決まっていて、職場が変わるたびに人間関係が広がるのは、派遣社員ならではの強みです。就業中は仕事を優先し、派遣先と派遣会社のルールを守っていれば、派遣社員だからといって恋愛に引け目を感じる必要はありません。
もし気が進まない誘いや困った言動があっても、派遣会社の営業担当が味方になってくれます。仕事も恋愛も、あなたらしく楽しめる職場を見つけてくださいね。
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