「職場見学、なんだか手応えがなかった…もしかして落ちた?」
派遣の職場見学(顔合わせ)を終えた直後は、誰でも不安になるものです。建前上は「選考ではない」とされているのに、実際には見送りの連絡が来ることがある——この分かりにくさが、余計に不安をかき立てます。
この記事では、派遣の職場見学で落ちる確率の実態、当日の様子から分かる受かるサイン・落ちるサイン、結果連絡が来るまでの日数の目安、そして落ちてしまった場合の立て直し方までを、派遣業界の実情に沿って解説します。
これから職場見学に行く方で、当日の流れや質問内容を知りたい方は「派遣の職場見学【顔合わせ】の流れと攻略法」を先にご覧ください。



派遣の職場見学で落ちる確率は?
「競合の有無」で倍近く変わる
職場見学の不採用率について、まず知っておいていただきたいのは「一律◯%」という数字は存在しないということです。実態は、その案件に他社からの候補者(競合)がいるかどうかで大きく変わります。
| 案件の状況 | 採用される確率の目安 | 落ちる確率の目安 |
|---|---|---|
| 競合なし(あなただけが見学) | 8割前後 | 2割前後 |
| 競合あり(他社からも候補者) | 5割前後 | 5割前後 |
ネット上には「落ちる確率は40%」と紹介する記事もありますが、これは競合ありの案件を多く含めた平均値と考えられます。自分の案件がどちらだったかで、受け止め方はまったく変わってきます。
事務職は特に競争が激しい
さらに、確率は職種によっても差があります。一般事務・オフィスワークは派遣の中でも最も応募が集まる職種で、1つの案件に複数の派遣会社から候補者が上がるのが珍しくありません。人気案件では落ちる確率が5〜6割に達することもあります。
一方、人手不足が続く販売・軽作業・コールセンターなどは競合が付きにくく、見学まで進めばほぼ決まるケースが大半です。
「事務で2回続けて見送りになった」という方は、実力の問題ではなく単純に激戦区で戦っている可能性が高いと考えてください。
「公式な統計」が存在しない理由
前提として、職場見学の合格率・不採用率について公的な統計は存在しません。これは職場見学という制度の建前と関係しています。
労働者派遣法第26条第6項では、派遣先が派遣スタッフを事前に特定することを目的とする行為(特定行為)——面接や履歴書の要求、年齢・性別の指定など——を行わないよう定めています。条文上は「しないように努めなければならない」という努力義務で罰則はありませんが、厚生労働省の指針では明確に行わないこととされ、違反すれば労働局から是正指導が入ります。
つまり職場見学は建前上「スタッフが職場を確認するための場」であって選考の場ではありません。だからこそ「不採用率」という数字が公式に出てくることはないのです。
【重要】紹介予定派遣の場合は「正式な選考」なので確率が下がる
ここで必ず確認していただきたいのが、その案件が紹介予定派遣かどうかです。
紹介予定派遣は上記の特定行為の例外として法律上認められており、派遣先は面接・履歴書の提出・筆記試験による選考を正式に行えます(第26条第6項のかっこ書きで紹介予定派遣は除外されています)。
したがって紹介予定派遣の顔合わせは「見学」ではなく実質的な採用面接です。通常の派遣と比べて落ちる確率は明確に上がり、半数程度、人気企業では6〜7割が見送りになることも珍しくありません。
紹介予定派遣で見送りになった方は、通常の派遣と同じ基準で落ち込む必要はありません。正社員採用の選考を1つ受けたのと同じことです。
見送りになる3つの理由|多くは「あなた以外」が原因
実際に見送りとなる理由は、大きく次の3つに分かれます。このうち2つは本人にコントロールできない要因です。
1. 複数の派遣会社から候補者が出ている(競合案件)
派遣先が複数の派遣会社に同時に依頼しているケースです。この場合、職場見学は事実上の「比較選考」になり、採用は1名。見学の日程調整がやたら細かく指定される、当日「本日ほかの方もご覧になっています」と言われる、といった様子があればこのパターンです。
2. 就業条件のすり合わせで食い違いが出た
残業の可否、実際の業務範囲、開始日など、事前に聞いていた条件と見学の場で説明された内容が食い違い、どちらかが「今回は見送りたい」となるケース。これは「落ちた」というよりマッチング不成立であり、珍しいことではありません。
3. 派遣先の状況が変わった
「社内異動で欠員が埋まった」「予算が下りなかった」など、派遣先側の都合で募集自体が消えることもあります。この場合、あなたに落ち度は一切ありません。


テンプスタッフなど大手でも確率は変わらない
「テンプスタッフだと落ちやすい」「リクルートスタッフィングは受かりやすい」といった声を見かけますが、派遣会社によって職場見学の通過率が大きく変わることは基本的にありません。
大手はそもそも職場見学の前に社内選考があり、通過した時点で「派遣会社としてはこの人を推薦する」と決めた状態です。つまり大手で見学まで進んだ時点で、社内の競争はすでに突破しています。あとは上記の「競合案件かどうか」「条件が合うか」次第で、これはどの派遣会社でも同じ構造です。
職場見学で受かるサイン7つ
見学当日の派遣先の様子には、採用の意思がにじみ出ます。次のサインが複数あれば、前向きに考えてよいでしょう。それぞれ詳しく見ていきます。
- 入社後の具体的な話が出る
- 開始日の確認をされる
- 職場内をしっかり案内される
- 同席者が増える・現場リーダーを紹介される
- 見学時間が予定より長引く
- こちらの質問に具体的に答えてくれる
- 営業担当の様子が明るい
①入社後の具体的な話が出る
数あるサインの中で最も信頼できるのがこれです。「最初の1ヶ月はこの業務から覚えてもらいます」「教育係は隣の席の◯◯さんです」「まずは電話対応から慣れていただいて、慣れたら請求書処理もお願いします」——このように、あなたが働いている前提の説明が出てきたら、派遣先はすでに受け入れる方向で考えています。
理由は単純で、派遣先の担当者にとって受け入れ準備は手間だからです。席の確保、PCやアカウントの用意、教育担当のアサイン、部署内への周知——これらはすべて社内調整が必要な作業です。採用するか決めていない相手に、わざわざその段取りを話す担当者はいません。
このサインが出たときは、こちらも前向きな反応を返すことが大切です。「ぜひお願いしたいです」「頑張ります」と一言添えるだけで十分。ここで曖昧な相づちだけ返してしまうと、逆に「この人は乗り気じゃないのかもしれない」と不安を持たれることがあります。
②開始日の確認をされる
「最短でいつから来られますか?」「◯月◯日からお願いできますか?」と就業開始日を具体的に聞かれるのも、受け入れ準備を始めたい合図です。
派遣先には「いつまでに欠員を埋めたいか」という業務上のリミットがあります。前任者の退職日が決まっている、繁忙期が近い、といった事情ですね。採用の意思がない相手と日程を詰めても意味がないため、この質問は前向きな検討に入っているサインと考えてよいでしょう。
ここで気をつけたいのが即答できるようにしておくことです。「ちょっと分からないです」と返してしまうと、就業意欲を疑われかねません。現在の就業状況や引き継ぎ期間を踏まえて、自分がいつから働けるのかを事前に整理しておきましょう。
ただし、他候補と比較するための情報収集として聞かれるケースもあります。「開始日を聞かれた=内定」ではない点は頭の片隅に置いておいてください。
③職場内をしっかり案内される
実際に座る席、使用するPC、ロッカーや休憩室、給湯室の場所まで丁寧に案内されるのは、あなたがそこで働く姿を想定している証拠です。
そもそも職場見学は建前上「スタッフが職場環境を確認するための場」です。来てもらう前提だからこそ、環境を見せてミスマッチを防ぎたい——という発想で丁寧な案内になります。逆に採用を考えていない相手に時間をかけて社内を回る担当者は多くありません。
なお、ここはあなたにとっても重要な確認機会です。実際の職場を自分の目で見られるのは、就業前ではこのときだけ。オフィスの雰囲気、社員同士の会話のトーン、席の配置、空調や照明の環境など、気になる点は遠慮なく見ておきましょう。案内されたときに「フロアは何名くらいいらっしゃいますか?」と質問できれば、関心の高さも伝わって一石二鳥です。
④同席者が増える・現場リーダーを紹介される
当初の予定になかった人が同席したり、「一緒に働く◯◯です」と現場のメンバーを紹介されたりするのも、受け入れ側の関心が高い表れです。
職場見学に出てくるのは通常、派遣先の人事担当者や部門の責任者です。そこに実際に一緒に働く現場のメンバーが加わるのは、社内で「この人が来る」という共有が進んでいるからにほかなりません。忙しい現場の人間を呼ぶのは派遣先にとってもコストですから、可能性の低い相手のために時間を割くことはまずありません。
紹介されたら、必ずその場で挨拶をしましょう。派遣先の担当者は見学後に現場のメンバーへ「どうだった?」と印象を確認することが多く、現場の人の反応も判断材料になります。人事担当者だけでなく、同席した全員に視線を配ることを意識してください。
⑤見学時間が予定より長引く
「30分程度」と聞いていた見学が、気づけば45分、1時間と延びていた——これも好材料です。興味のない相手のためにスケジュールを押してまで時間を延ばす会社はありません。
特に、質問が次々と出てきて会話が自然に続いた場合は、コミュニケーション面での不安がないと評価された可能性が高いといえます。派遣先が最も恐れるのは「現場に馴染めずすぐ辞めてしまうこと」なので、話しやすさは大きなプラス要素です。
ただし、担当者の説明が一方的に長かっただけ、というケースもあります。判断のポイントは会話のキャッチボールがあったかどうか。あなたの発言に対して相手が反応を返し、そこからまた話が広がったのであれば、手応えありと考えてよいでしょう。
⑥こちらの質問に具体的に答えてくれる
「残業はどれくらいありますか?」という質問に対して、「月10時間程度です。ただ決算期の3月だけは20時間ほどになります」と数字で具体的に返ってくるのは、誠実にあなたを迎えようとしている姿勢の表れです。
実態を細かく伝えるのは、入ってから「聞いていた話と違う」となるのを避けたいからです。つまり長く働いてほしいと考えているということ。すぐ辞められては困る相手だからこそ、都合の悪い情報も含めて正確に伝えようとします。
逆に「そんなに多くないですよ」「人によりますね」といった曖昧な返答が続く場合は、少し注意が必要です。単に担当者が実態を把握していないだけのこともありますが、深く関わる前提で話していない可能性もあります。気になる条件は見学後に営業担当を通じて確認しておくと確実です。
⑦営業担当の様子が明るい
見学の帰り道に、同席していた派遣会社の営業担当が「良い感触でしたね」「たぶん大丈夫だと思いますよ」と声をかけてくれた場合、現場でポジティブな反応を受け取っていることがほとんどです。
職場見学には基本的に派遣会社の営業担当が同席します。営業は見学の前後で派遣先と直接やり取りをしており、あなたが席を外している間に手応えを聞いているケースも多いため、最も正確に状況を把握している立場です。
営業担当が特に何も言わない場合は、こちらから「いかがでしたか?」「何か気になる点はありましたか?」と聞いてしまって構いません。遠慮する必要はなく、むしろ意欲の表れとして受け取られます。改善すべき点があれば次の案件に活かせますし、良い感触なら安心して連絡を待てます。
なお、ここまで挙げた7つのサインは単独ではなく複数揃って初めて信頼できるものです。1つだけ当てはまったからといって確定ではないので、あくまで目安として捉えてください。
職場見学で落ちるサイン5つ
逆に、次のようなサインが重なった場合は、残念ながら見送りの可能性があります。ただしこちらも1つだけで判断するものではありません。
①見学時間が極端に短い
「30分程度」と聞いていたのに10分ほどで終わり、職場案内もないまま解散——という場合は、早い段階で判断された可能性があります。
派遣先も業務時間を割いて対応しています。受け入れる方向で検討しているなら、業務内容の説明や職場の案内に一定の時間をかけるのが自然です。それが省略されたということは、話を先に進める必要がないと考えられたと受け取れます。
ただし、これには例外も多くあります。派遣先の担当者が多忙で次の会議が迫っていた、前の予定が押していた、もともと簡潔に済ませる方針だった——といった事情はよくあることです。時間の短さだけで結果を判断するのは早計なので、他のサインと合わせて考えましょう。
②仕事内容の説明が薄い
会社の沿革や事業内容といった一般的な説明だけで終わり、あなたが担当する業務の話がほとんど出なかった場合も、注意したいサインです。
本気で来てほしい相手には、担当業務の詳細を伝えてミスマッチを防ごうとします。「この作業は毎日発生します」「月末はこの処理が集中します」といった具体的な情報は、働くイメージを持ってもらうために欠かせないからです。それが省かれたということは、入社後を具体的にイメージしていない状態と考えられます。
もしこの状況に気づいたら、その場で質問してみるのも一つの手です。「実際の一日の流れを教えていただけますか?」と聞けば、担当者が説明せざるを得なくなり、同時にあなたの関心の高さも伝わります。状況を挽回できるケースもあります。
③こちらへの質問がほとんどない
経験やスキルについて何も聞かれず、スキルシートに目を通して「はい、分かりました」で終わってしまうパターンです。比較対象の中で優先度が下がっているサインの可能性があります。
とはいえ、この項目は最も判断が難しいサインでもあります。というのも、派遣先が派遣スタッフを選別する行為(特定行為)は労働者派遣法で認められていないため、コンプライアンスを厳格に守っている企業ほど、意図的に質問を控える傾向があるからです。大手企業や官公庁の案件では、法令遵守の観点から質問をほとんどしないケースも珍しくありません。
つまり「質問されなかった=不合格」ではありません。むしろ真面目な派遣先である可能性すらあります。この項目単独では判断材料にせず、他のサインと組み合わせて見るようにしてください。
④「他の方も見学されています」と明言される
見学の場で「本日は他の方にもお越しいただいています」と伝えられた場合、それは競合案件であることの宣告です。
この記事の冒頭で解説した通り、競合がいる案件では採用確率が5割前後まで下がります。複数の派遣会社から候補者が上がっており、その中から1名が選ばれる構図だからです。
ただし、これを正直に伝えてくれる担当者はむしろ誠実だと考えてください。過度な期待を持たせないよう配慮した結果の発言です。そして何より、この場合の見送りはあなたの実力不足を意味しません。単に他の候補者のほうが条件面で合致していた、というだけのことです。
このサインが出たときは、結果を待つ間も他案件へのエントリーを必ず並行して進めておきましょう。1件に絞って待つと、見送りだった場合に数週間のロスが生まれます。
⑤結果連絡の期日を濁される
「また追ってご連絡します」「決まり次第ご連絡しますね」——このように具体的な日程が示されない場合、他候補の見学結果を待っている状態であることが多いです。
派遣先の中であなたに決まりつつあるなら、「明日中にはご連絡します」と期日を明言できます。それができないのは、社内でまだ比較検討が残っているからにほかなりません。
この場合の対処法は、営業担当に「目安だけでも伺えますか?」と確認しておくことです。営業は見学後に派遣先とやり取りをするので、「今週いっぱいはかかりそうです」といった感触を教えてもらえます。いつまで待てばいいのかが分かるだけでも、待機中の精神的な負担はぐっと軽くなります。
ただし、これらはあくまで傾向です。職場見学に慣れていない派遣先ではそっけない対応になることもあり、サインだけで結果は確定しません。連絡が来るまでは他案件へのエントリーを止めないことが何より大切です。



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職場見学の結果連絡はいつ来る?
目安は当日〜3営業日、遅くとも1週間
職場見学の結果は、当日中〜3営業日以内に派遣会社の営業担当から連絡が来るのが一般的です。遅いケースでも1週間以内には何らかの返答があります。
| タイミング | 状況の目安 |
|---|---|
| 当日中〜翌日 | 採用の可能性が高い。競合がいない案件なら即日回答も普通 |
| 2〜3営業日 | 標準的。社内手続きを経て連絡されるパターン |
| 4営業日〜1週間 | 他候補の見学待ち、または派遣先の社内調整が難航している可能性 |
| 1週間以上 | 他社の候補者で話が進んでいる可能性が高い。自分から確認を |
ポイントは、連絡が早いほど採用の可能性が高いという点です。派遣先が「この人に決めたい」と思えば派遣会社にすぐ連絡が入るため、当日〜翌日の連絡は好材料と考えてよいでしょう。
逆に日数がかかっている場合は、他候補の見学が終わるのを待っている状態が多くなります。ただし派遣先の担当者が出張中・繁忙期といった単純な理由のこともあるため、遅い=不採用と決めつける必要はありません。
1週間を過ぎても連絡がない場合は、営業担当に自分から確認して問題ありません。「催促したら印象が悪くなるのでは」と心配する必要はなく、就業意欲のアピールになるくらいです。
職場見学で落ちる人の特徴6つ
「条件やタイミングのせいではなく、自分に原因があったのでは」と感じる方のために、営業担当が見送り理由としてよく聞くパターンを挙げます。
①受け答えが極端に消極的
声が小さい、目を合わせない、質問に単語でしか答えない——こうした様子が続くと、スキル以前に「現場の雰囲気に合うか」で判断されがちです。
とはいえ緊張するのは当たり前で、流暢に話す必要はありません。相手の目を見て「はい」とはっきり返すだけでも印象は変わります。
②スキルシートと実際の説明が食い違う
「Excelは関数まで使えます」と書いたのに、口頭では「あまり自信がなくて」と答えてしまうケースです。見学前にスキルシートの記載内容を見直しておきましょう。
派遣先はスキルシートに目を通した上で見学に臨んでいるため、この落差は想像以上に目立ちます。盛らずに、できることを正確に書いておくのが結局いちばん安全です。
③条件の希望を見学の場で追加する
「やっぱり残業はできません」「この曜日は休みたいです」といった希望を見学当日に初めて出すと、調整が難しいと判断されます。希望条件は必ず事前に営業担当へ伝えておきましょう。
営業担当は条件をすり合わせた上で案件を紹介しています。当日の条件変更は派遣先だけでなく、営業担当からの信頼も損ねてしまいます。
④遅刻・服装などの基本マナーができていない
建前上は選考の場でなくても、社会人としての第一印象は確実に見られています。
特に気をつけたいのが到着時間です。10分前到着を目安に、道に迷った場合も想定して経路は前日までに確認しておきましょう。
⑤「働きたい理由」を語れない
志望動機を聞くことは本来NGですが、「お仕事の内容についてどう思われますか?」といった形で意欲を確認されることはあります。一言でも前向きに答えられるよう準備しておきましょう。
大げさな志望動機は必要ありません。「これまでの経験が活かせそうです」「◯◯の業務に興味があります」程度で十分に伝わります。
⑥すぐ辞めそうという印象を持たれる
職歴の短さそのものより、それを聞かれたときの答え方が問題になります。前職の不満を並べるより「次は腰を据えて続けたい」と前向きに締めるだけで印象は変わります。
派遣先が最も避けたいのは早期離職です。長く働く意思さえ伝われば、ブランクや職歴の短さが決定打になることはあまりありません。
対策の詳細(事前準備・逆質問・当日の流れ)は「職場見学【顔合わせ】の流れと攻略法」にまとめています。
職場見学で落ちてしまったら?
見送りの連絡が届いてしまったときに、次の案件へつなげるための立て直しの3ステップを紹介します。
1. 理由を営業担当に聞く(※額面通りとは限らない点に注意)
「今後のために、差し支えない範囲で見送りの理由を教えてください」と聞けば、営業担当は把握している範囲で答えてくれます。
ただしここで知っておきたいのが、「他社さんで人選が決まりまして」という定型文が、実際にはオブラートに包んだ表現として使われることがあるという点です。
先述の通り、派遣先がスキルや人柄を理由に個人を選別することは特定行為にあたります。そのため派遣先も派遣会社も「スキル不足で見送りです」とはストレートに伝えにくく、角の立たない言い方に置き換わりやすいのです。
とはいえ、こちらから「今後のために改善できる点があれば教えてください」と一歩踏み込んで聞けば、営業担当は次につながるアドバイスをくれることがほとんどです。理由そのものより「次に何を変えるか」を引き出す聞き方をしましょう。
2. 「自分のせいではない」ケースを切り分ける
職場見学の不採用には、競合案件・条件不一致・派遣先都合が相当数含まれます。この場合に自分を責めても意味がありません。
見分ける目安は見学当日の手応えです。会話が弾んで職場案内もしっかりあったのに見送りだった——という場合は、他候補との比較で決まった可能性が高く、あなたの評価が低かったわけではありません。
3. 同時進行の数を増やす
1案件ずつ進めていると、落ちるたびに数週間単位のロスが出ます。派遣会社は複数登録が当たり前の世界です。2〜3社で同時にエントリーを走らせておくと、1件の見送りのダメージが小さくなります。


派遣の職場見学に関するよくある質問
本文で触れきれなかった、派遣の職場見学についての細かい疑問をまとめました。気になるものからご覧ください。
- 職場見学で落ちる確率は本当に40%?
- 紹介予定派遣の顔合わせも同じ確率?
- テンプスタッフの職場見学は落ちやすい?
- 2回連続で職場見学に落ちた。ブラックリストに載っている?
- 職場見学で受かるサインが出ていたのに落ちた。なぜ?
- 職場見学のあとにこちらから辞退してもいい?
Q. 職場見学で落ちる確率は本当に40%もありますか?
A. 一律に40%ということはありません。競合候補がいる案件では5割前後まで上がる一方、単独候補で条件が合っていれば8割前後は採用されます。「40%」は両者を混ぜた平均値と考えられるため、自分の案件に競合がいたかどうかで受け止め方を変えてください。
Q. 紹介予定派遣の顔合わせも同じ確率ですか?
A. いいえ、紹介予定派遣は落ちる確率が明確に高くなります。紹介予定派遣は法律上、面接や履歴書による選考が認められた例外であり、顔合わせは実質的な採用面接だからです。半数程度、人気企業では6〜7割が見送りになることもあります。
Q. テンプスタッフの職場見学は落ちやすいですか?
A. いいえ。テンプスタッフを含む大手は職場見学の前に社内選考があるため、見学まで進んだ時点で派遣会社内の競争は通過しています。落ちる場合の主な要因は競合案件か条件の不一致で、これはどの派遣会社でも同じです。
Q. 2回連続で職場見学に落ちました。ブラックリストに載っていますか?
A. 職場見学の見送りが続いたからといって、仕事を紹介されなくなることはありません。ただし受け答えや条件面に共通の原因がある可能性はあるので、営業担当に率直にフィードバックを求めることをおすすめします。
Q. 職場見学で受かるサインが出ていたのに落ちました。なぜですか?
A. 現場の反応が良くても、最終判断者(部門長など)が別にいる場合や、直後に社内事情が変わる場合があります。サインはあくまで傾向であり、確定情報は営業担当からの連絡だけです。
Q. 職場見学のあとにこちらから辞退してもいいですか?
A. 可能です。ただしタイミングと伝え方に注意が必要です。詳しくは「職場見学(顔合わせ)後に辞退はできる?方法やリスク」をご覧ください。
まとめ
落ちる確率は「競合の有無」次第、原因の多くは「あなた以外」
他社からの候補者がいない案件なら8割前後は採用され、競合がいる案件では5割前後まで下がります。事務職のように応募が集中する職種ほど競合は付きやすいので、見送りが続いたとしても、それは単に激戦区で戦っているというだけのことかもしれません。
理由をたどると、その多くは競合の存在・条件の食い違い・派遣先の社内事情に行き着きます。職場見学はそもそも「落とされる場」ではなく、お互いの相性を最終確認する場です。合わなかったのなら、入社後にミスマッチで苦しむ未来を一つ回避できた、と考えることもできます。
職場見学まで進んだ時点で、あなたは「推薦できる人材」
結果を待つ間も、複数社で同時に話を進めておきましょう。一件に絞って待つと、見送りだった場合に数週間のロスが生まれます。見送りの連絡を受けたときは、営業担当に「次に改善できる点はありますか」と率直に聞いてみてください。
そもそも派遣会社が推薦しなければ、職場見学には進めません。書類選考で何十社と落とされる正社員の転職活動とは、土俵がまるで違うのです。今回が縁のない職場だったとしても、あなたの経験やスキルを必要としている職場はほかにあります。営業担当を味方につけて、次の一件へ進んでいきましょう。
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