「まだ3日しか働いていないのに、もう辞めたい」——そう思ってしまった自分を、責めていませんか。
結論から言えば、派遣は入ったばかりでも辞めることができます。 そして、3日や1週間で辞める人は決して珍しくありません。ただし、辞め方を間違えると次の仕事の紹介に響きます。逆に言えば、正しい手順さえ踏めば、短期間で辞めたこと自体はその後にほとんど影響しません。
この記事では、入ったばかりの派遣を辞めるための具体的な手順、派遣会社への伝え方の例文、契約途中で辞めるときの損害賠償や社会保険の扱い、そして辞めた後にどうなるのかまでを解説します。



派遣は入ったばかりでも辞められる
派遣は、入ったばかりでも辞めることができます。 ただしその前に、辞める話を誰に持っていくのかを押さえてください。あなたが雇用契約を結んでいる相手は「派遣先」ではなく「派遣会社」です。
派遣は次の2つの契約でできています。
| 契約 | 当事者 | 内容 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | あなた ↔ 派遣会社 | 給与・契約期間・就業条件。辞める話はこちら |
| 労働者派遣契約 | 派遣会社 ↔ 派遣先 | 「どんな業務に何人出すか」の取り決め |
つまり辞めたいときの相手は派遣会社ただ一人であり、派遣先の上司に直接伝える必要はありません(むしろ後述のとおりトラブルの元になります)。
契約期間の途中でも辞められるケース
派遣の雇用契約は、期間の定めがある有期契約が基本です。初回は1〜3ヶ月と短めに設定されることが多く、更新後は3ヶ月・6ヶ月単位が一般的です。
有期契約は本来「期間中は働く」約束ですが、民法628条により、やむを得ない事由があるときは各当事者が直ちに契約を解除できると定められています。
「やむを得ない事由」にあたるのは、たとえば次のようなケースです。
- 契約書に書かれた業務内容と、実際にやらされている仕事が違う
- 契約書の時間外労働の条件と、実際の残業時間がかけ離れている
- 派遣先でパワハラ・セクハラを受けている
- サービス残業など違法な労務管理が行われている
- 心身の不調で就業の継続が難しい(診断書を求められる場合があります)
- 家族の病気・不幸などで働き続けられなくなった
上の4つは派遣先または派遣会社の側に非があるケースです。この場合は我慢して働く必要はまったくなく、派遣会社に申し出れば契約期間の途中でも終了できます。
なお、実務でもっとも多いのは「合意解約」です。法律論を持ち出すまでもなく、派遣会社が代替要員を手配して円満に終了させる形が一般的で、多くの人はこのルートで辞めています。
「1年働いていれば辞められる」は派遣には当てはまらない
「1年以上働いているのだから、契約の途中でも辞められるのでは」と考える方もいます。その根拠としてよく挙げられるのが、労働基準法137条です。
かみくだくと「契約が始まってから1年が過ぎれば、やむを得ない事由がなくても、申し出るだけで辞められる」という規定です。
ただし注目していただきたいのが、カッコ内の「その期間が1年を超えるものに限る」という条件です。対象になるのは、1回の契約期間そのものが1年を超える契約——たとえば3年契約を結んで1年働いた、というケースに限られます。
前述のとおり派遣の契約は初回1〜3ヶ月、更新後も3〜6ヶ月単位が一般的で、1回の契約期間が1年を超えることはまれです。たとえば3ヶ月契約を4回更新して通算1年働いたとしても、契約1本あたりの期間は3ヶ月ですから、137条の対象にはなりません。
つまり派遣で契約の途中に辞めるときは、この条文ではなく、上記の「やむを得ない事由」(民法628条)か「合意解約」、あるいは契約期間の満了(=更新しない)が現実的な選択肢になります。
無期雇用派遣(常用型)の場合
派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結んでいる無期雇用派遣(常用型派遣)であれば、民法627条1項により、退職を申し入れてから2週間の経過で退職できます。有期契約より辞めやすい一方、案件を断りづらいなど別の制約もあります。
派遣を3日・1週間で辞める人はどれくらいいる?
「派遣に入って数日で辞めたいなんて、自分だけではないか」——多くの方がここで手が止まります。
結論から言うと、入ってすぐ辞める派遣社員は普通にいます。 派遣会社の現場では「就業開始から最初の1週間が山」と言われるほどで、この時期の相談は担当営業にとって想定内の業務です。
ただし、派遣の超短期離職について公的な統計は存在しません(派遣は契約単位で就業と終了を繰り返す働き方のため、そもそも「離職率」として集計しにくいのです)。「◯%の人が1週間で辞めている」といった数字を掲げる記事を見かけたら、根拠を確認したほうがよいでしょう。
数字の代わりに、構造として「珍しくない」と言える理由を挙げます。
- 長期の予定の案件でも、初回契約だけは1〜3ヶ月と短めに設定されることが多い。もともと「合うかどうかをお互いに確かめる期間」として使われている
- 職場見学だけでは、人間関係も業務量の実態も分からない
- 派遣会社は代替要員を手配できる体制を持っており、1人の交代は正社員の途中退職とは意味が違う
「すぐ辞めるのは迷惑では?」への回答
迷惑がゼロだとは言いません。派遣先は人手を確保するために動いていますし、営業担当も調整の手間を負います。
ただし、その調整こそが派遣会社の仕事です。 派遣会社は人材の紹介と交代を業務として引き受けている事業者であり、あなたが辞めたあとの穴を埋める仕組みを持っています。ここが、辞めれば直接その部署に穴が開く正社員との決定的な違いです。
本当に困るのは「辞めること」ではなく、「何も言わずに来なくなること」です。連絡さえ入れれば、派遣会社は動けます。


1日・2日・3日・4日・1週間——日数別の考え方
同じ「すぐ辞めたい」でも、経過日数によって伝え方と落としどころが変わります。派遣を3日で辞める、4日で辞める、1週間で辞める——それぞれのケースを整理しました。
| 経過日数 | 考え方 |
|---|---|
| 1日(初日)で辞めたい | 業務内容や労働条件が説明と違うなら、その日のうちに相談してよい。「雰囲気が合わない」だけなら数日様子を見る判断も |
| 2日で辞めたい | 判断材料はまだ少ない時期。「何が違ったか」を書き出してから連絡すると話が早い |
| 3日で辞めたい | もっとも相談が多いのがこの時期。派遣を3日で辞める人は実際に多く、この段階なら派遣会社も交代要員を立てやすい |
| 4日〜1週間で辞めたい | 業務量・残業・人間関係の実態が見え始める時期。判断材料が揃うので、4日で辞める・1週間で辞める場合はもっとも伝えやすい |
| 2週間〜1ヶ月で辞めたい | 初回契約の満了が見えてくる時期。更新しないという形で終わらせるのが最もダメージが少ない |
| 1ヶ月以降 | 契約満了のタイミングで更新意思を伝えるのが基本(意思確認は満了の1ヶ月〜1ヶ月半前にあるのが一般的) |
無理に早く結論を出す必要はありません。ただ、就業して間もない段階であれば、派遣先も派遣会社もまだ体制を組み直しやすいのは確かです。迷いが続いているなら、一人で抱え込まずに早めに相談してみてください。
派遣を辞めたいと思ったらまずやること【4ステップ】
派遣を辞めるときの動き方には、守るべき順番があります。この順番を外すと、辞めること自体よりも話がこじれます。 全体の流れは次の4ステップです。
派遣会社の営業担当に連絡する(派遣先より先)
最初の連絡先は、必ず派遣会社の営業担当です。
派遣先はあなたと直接契約していません。派遣会社が何も聞いていない状態で派遣先に「辞めたい」と伝えると、派遣先から派遣会社にクレームが入り、話がこじれます。順番を守るだけでトラブルの大半は避けられます。
連絡手段は電話で構いません。正社員の「退職届」にあたる形式的な書類は、派遣社員には基本的に存在しません。ただし退職の意思を伝えた事実は、メールなど記録に残る形でも送っておくと安心です。
なお、辞めたいとき以外にも「これは派遣会社と派遣先のどちらに連絡するのか」で迷う場面はよくあります。休みや遅刻、有給申請などの連絡先の切り分けは、次の記事にまとめています。
就業後に時間を取ってもらう
相談は勤務時間中ではなく、就業終了後に営業担当と会う形が理想です。場所は派遣先の近くのカフェなど、社内から離れた場所を選びましょう。
勤務中に「辞めたい」という雰囲気を出さないことも大切です。もし相談の結果、問題が解決して同じ職場に残ることになった場合、働きにくくなるのを避けられます。
辞めたい理由を整理しておく
伝える前に、理由を書き出して整理してください。理由が具体的であるほど、次の2つのメリットがあります。
- 派遣会社が動ける——業務内容や残業が契約と違うなら、派遣会社から派遣先に是正を求められます。職場を変えずに解決する道が残ります
- 引き止められにくい——「なんとなく合わない」だけでは「もう少し様子を見ましょう」で終わってしまいます
整理した結果、「思っていたより自分に原因があった」と気づくこともあります。衝動で辞めてしまうのが一番もったいないので、ここは飛ばさないでください。
退職日を確定し、引き継ぎ・返却を済ませる
辞めることが決まったら、派遣会社から派遣先に連絡が入り、そのうえで最終出社日が決まります。あなたから派遣先に伝えるのは、派遣会社の了解が出てからです。
社員証・入館証・制服・PC・書類など、派遣先から借りているものは必ず返却してください。 返却がないと営業担当が回収に出向くことになります。
逆に、派遣先に置いてきてしまった私物は、営業担当が回収して郵送してくれます。「もう職場に顔を出したくない」という場合は、遠慮せず派遣会社にお願いしましょう。
やってはいけないこと:無断欠勤・音信不通
連絡を絶つ「バックレ」だけは絶対に避けてください。 派遣会社と派遣先の両方を敵に回すことになり、次の紹介が来なくなる可能性が高まります。
「担当者からの電話をすべて無視して辞める」といった方法を紹介している情報も見かけますが、手順として推奨できるものではありません。連絡を取り続けたほうが、結果的に早く・穏便に終わります。
営業担当が動いてくれない・放置されるとき
相談したのに折り返しがない、「もう少し頑張って」で流される——という場合は、同じ派遣会社の別の窓口に連絡してください。 支店の代表番号、登録時の担当者、コンプライアンス窓口・ハラスメント相談窓口などです。担当者個人のところで止まっている問題は、組織に上げれば動くことがあります。
契約違反やハラスメントといった正当な理由があるのに「それでは辞められない」と押し切られる場合や、理由を疑ってかかられる場合も同じです。組織に上げても取り合ってもらえないときは、各都道府県の労働局・労働基準監督署にある「総合労働相談コーナー」に相談できます。予約不要・無料で、退職をめぐるトラブルも対象です。
それでも改善しない場合は、その派遣会社自体を見直す段階です(後述)。
【例文】派遣を辞めたい理由の伝え方
ここからは、派遣を辞めたい理由を派遣会社にどう伝えるかを、そのまま使える例文つきで見ていきます。基本は、「何が」「どう違ったか」を具体的に示し、そのうえで継続が難しいと結ぶことです。
職場の人間関係が原因のとき
人間関係だけを理由にすると「まだ3日では判断が早い」と受け取られやすく、引き止められがちです。具体的な事実とセットで伝えるのがポイントになります。
ハラスメントを受けている場合は、遠慮せずその言葉で伝えてください。 パワハラ・セクハラは派遣会社が対応すべき事案であり、「3日では早い」といった話にはなりません。
仕事の内容が聞いていた話と違うとき
契約書に記載された業務と実際の業務が違う場合、責任は派遣会社と派遣先の側にあります。 もっとも通りやすい理由でもあります。
残業が多いとき
派遣社員に残業がまったくないわけではありません。時間外労働は36協定の範囲で発生します。問題になるのは、契約書(就業条件明示書)の時間外労働の条件と実態がかけ離れている場合です。
体調不良・家庭の事情のとき
心身の不調や家庭の事情は、引き止められにくい理由です。診断書の提出を求められることがあるため、通院しているなら先に相談しておくとスムーズです。
引き止められたときの返し方
担当者に伝えると、理由を細かく聞かれたうえで引き止められることがあります。派遣先からの評価や自身の成績に関わるためで、担当者側の事情です。
無理に働き続ければストレスは積み上がります。引き止めが続く場合は、次のように期限を切って、記録に残る形で意思を示してください。
電話で伝えたあと、同じ内容をメールでも送っておくと、あとから「聞いていない」と言われる事態を防げます。

派遣をすぐ辞めた後どうなる?その後の影響
派遣をすぐ辞めた後、いちばん気がかりなのは「この先どうなるのか」だと思います。次の仕事の紹介、損害賠償、社会保険や有給の扱い、履歴書への記載まで、順番に見ていきます。
派遣をすぐ辞めた後、同じ派遣会社から仕事は紹介される?
もっとも気になる点だと思います。実態としては、辞め方によって扱いが分かれます。
| 辞め方 | その後の紹介 |
|---|---|
| 契約違反・ハラスメントなど正当な理由を伝えて手順どおり辞めた | 影響は小さい。むしろ職場のミスマッチ情報として次に活かされる |
| 個人的な理由で契約途中に辞めた | 紹介が減る、案件の選択肢が狭まる可能性がある |
| 無断欠勤・音信不通で辞めた | 紹介が止まる可能性が高い |
なお「ブラックリスト」という名簿が制度として存在するわけではありませんが、就業状況や退職の経緯は派遣会社のスタッフ管理システムに記録として残ります。 実質的にそれが次の紹介に影響します。
扱いの差は派遣会社によっても出ます。厚生労働省の委託事業である「優良派遣事業者認定制度」の認定を受けている会社は、キャリア形成の支援体制やトラブル予防の仕組みについて第三者の審査を通っています。登録先を選ぶときの目安のひとつにしてください。
派遣を契約途中で辞めると損害賠償・違約金を請求される?
短期間で辞めたことを理由に、派遣社員が損害賠償を請求されるケースは実際にはほとんどありません。
そもそも労働基準法16条は、あらかじめ違約金や賠償額を定めておくことを禁止しています。 「途中で辞めたら◯万円」といった取り決めは無効です。
ただし民法628条には、やむを得ない事由が当事者の一方の過失で生じた場合の賠償責任の定めがあります。「請求されることは絶対にない」と言い切る情報は正確ではありません。 現実的には、連絡を取り、手順を踏んで辞めるかぎり心配する必要のない話です。
派遣を辞めた後の社会保険・雇用保険・有給はどうなる?
- 健康保険・厚生年金:保険料は月単位で計算され、日割りにはなりません。就業期間が極端に短いと、最後の給与から1ヶ月分が引かれて手取りがごくわずかになることがあります。資格の取得と喪失が同じ月に発生した場合の扱いは個別に変わるため、派遣会社か年金事務所に確認してください(国民年金保険料の額は年度ごとに改定されます。最新額は日本年金機構の案内をご確認ください)
- 雇用保険(失業給付):自己都合退職の場合、原則として離職前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月必要です。数日〜数週間の就業だけでは受給資格を満たしません(前職と通算して要件を満たす場合は受給できます。なお自己都合退職の給付制限期間は2025年4月から原則1ヶ月に短縮されています。5年間に3回以上の自己都合退職では3ヶ月です)
- 有給休暇:付与の要件は継続勤務6ヶ月・出勤率8割です。入ったばかりの段階では発生していません
すぐ辞めた派遣を履歴書・職務経歴書に書く必要はある?
数日で終了した派遣就業を職務経歴書に書かない方は多く、雇用保険に加入していない超短期の就業であれば、記載しなくても問題になりにくい部分です。
ただし、雇用保険に加入していた場合は、入社手続きで提出する雇用保険被保険者証や源泉徴収票から転職先に把握されることがあります。 隠して食い違いが出るほうが印象を悪くするため、その場合は記載しておくのが無難です。面接で説明を求められたときは、「契約内容と実態に相違があったため」と事実で答えれば十分です。
派遣を辞めた後、次の仕事はいつから探せる?
退職の話が付いた時点で、すぐに探し始めて構いません。 派遣は正社員のような退職手続きの長期化がなく、翌週から別の案件で就業する人もいます。
ただし、同じ理由で辞めることを繰り返さないために、次の登録・職場見学では条件の確認を厚めにしてください。残業時間の実績、部署の人数、直近の退職者の有無は、遠慮せず聞いて構いません。

派遣を辞めた後の選択肢|同じ派遣会社で別案件か、派遣会社ごと変えるか
派遣を辞めた後の進み方は、大きく2つです。同じ派遣会社に別の案件を紹介してもらうか、派遣会社そのものを変えるか。どちらを選ぶべきかは、今回辞めたいと思った原因がどこにあったかで決まります。
1. 同じ派遣会社に、別の案件を紹介してもらう
営業担当との関係が良好で、今回の原因が派遣先側にあったのなら、これが最短ルートです。ミスマッチの理由を共有できているぶん、次はより条件の合う案件が出てきます。
2. 派遣会社ごと変える
一方で、そもそも就業前の情報提供が不十分だったのなら、原因は派遣会社側にあります。
- 業務内容の説明が実態とかけ離れていた
- 残業や人間関係について聞いても具体的な回答がなかった
- 就業開始後に連絡が取れなくなった
こうしたケースは、紹介した時点で仕事が終わったと考えている営業担当に当たったということです。あなたにとっては就業開始からが本番なのに、その認識がない相手と続けても同じことが起こります。
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派遣を辞めることに関するよくある質問
ここまでで触れきれなかった、派遣を辞めるときの細かい疑問をまとめました。気になるものからご覧ください。
- 派遣の初日で「無理だ」と思った。1日で辞めてもいい?
- 派遣を即日で辞めることはできる?
- 派遣を辞めることは何日前に言えばいい?
- 派遣を辞めたいとメール・LINEで伝えてもいい?
- 派遣を辞めるのに退職代行は使える?
- 派遣会社の登録自体を解除したい
Q. 派遣の初日で「無理だ」と思いました。1日で辞めてもいいですか?
A. 業務内容や労働条件が説明と違うなら、その日のうちに派遣会社へ連絡して構いません。「雰囲気が合わない」だけであれば、数日は様子を見てから判断することをおすすめします。
Q. 派遣を即日で辞めることはできますか?
A. 契約違反やハラスメントなど、やむを得ない事由があれば可能です。個人的な理由の場合は、引き継ぎや交代要員の都合で数日〜数週間の猶予を求められるのが一般的です。
Q. 派遣を辞めることは何日前に言えばいいですか?
A. 契約満了で終える場合は、更新意思の確認が満了の1ヶ月〜1ヶ月半前にあるため、そのタイミングで伝えます。契約途中で辞める場合は、決めた時点ですぐ相談してください。早いほど選択肢が増えます。
Q. 派遣を辞めたいとメール・LINEで伝えてもいいですか?
A. 最初は電話で伝え、そのあと同じ内容をメールで送るのが確実です。記録が残るため、あとから食い違いが起きるのを防げます。
Q. 派遣を辞めるのに退職代行は使えますか?
A. 使えますが、連絡先は派遣先ではなく雇用主である派遣会社になります。また、退職日の交渉まで行えるのは弁護士または労働組合が運営するサービスに限られます。まずは自分で派遣会社に連絡するほうが、費用もかからず早く済むケースがほとんどです。
Q. 派遣先だけでなく、派遣会社の登録自体を解除したいのですが
A. 登録の削除は派遣会社に申し出れば対応してもらえます。マイページから手続きできる会社もあります。ただし、離職票や源泉徴収票を受け取ってから手続きしてください。
派遣をすぐ辞めたい時の対処法まとめ
最後に、派遣をすぐ辞めたいときに押さえておきたいことを整理します。
分かれ目は「辞められるか」ではなく「どう辞めるか」
派遣は入ったばかりでも辞めることができます。契約期間の途中であっても、契約内容と実際の業務が違う、ハラスメントを受けている、心身の不調が続いているといったやむを得ない事由があれば契約を終了させられます。3日で辞める人も、4日や1週間で見切りをつける人も実際にたくさんいますし、派遣会社にとってもそれは想定の範囲内の出来事です。
本当に分かれ道になるのは、辞めるかどうかではなく辞め方のほうです。最初に連絡する相手は必ず派遣会社の営業担当であること、そして伝えるときは感情ではなく契約書との違いという事実で押すこと。この2つを守るだけで、話はずいぶん早く、穏便に進みます。その後の仕事紹介に響くのは「辞めたこと」ではなく「連絡を絶ったこと」だと覚えておいてください。
早く見切りをつけられたことは、次に活きる
手続きの面では、入ったばかりの段階だと有給休暇はまだ発生しておらず、雇用保険の失業給付も受給資格を満たしません。健康保険と厚生年金の保険料は日割りにならないため、最後の給与が思ったより少なくなることもあります。扱いは状況によって変わりますので、気になる点は派遣会社に確認しておきましょう。
そして、辞めたい理由が就業前の情報不足にあったのなら、それは派遣会社側の課題です。同じことを繰り返さないために、派遣会社ごと変えてしまうのも十分に現実的な選択肢になります。合わない現場を早い段階で見極められたということは、決してマイナスではありません。次の職場では、残業の実績も職場の雰囲気も遠慮なく確認して、納得できる形で働き始めてください。

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